ものづくり
風 水
100年枯れない花
笑顔の瞬間
「Yorii Soo」(よりそう)はすべての部屋に枯れないお花が生けてあるとのウワサもある。(都市伝説ではない)
「ドライフラワーでしょう?」
いいえ違います。
「プリザーブドフラワーでしょう」
それも違います。
「あ~判った!
花柄の壁紙だ~」
残念、それもハズレ。
それは・・・ 見てのお楽しみ。
さて、賃貸共同住宅だから多くの人が住んでいる。
生活パターンも、その時間軸も人様々。真夜中過ぎに帰宅したとき、廊下を歩く足音が気になるというナイ~ブな住人もいるかもしれない。
ということで、その音を軽減できるよう、外廊下には消音シートを施工した。
深夜勤務がある仕事(看護士等)の方には評判がよいようである。
また、全ての部屋は隣室との間にキッチンと洗面室及び浴室を配置し、隣室からの生活音が最小限となるようにしていて、 お互いの存在を気にせず、また、尊重しあえるようプライバシーの確保という点もとても大切な要素の一つとして考えて部屋造りを行った。
トイレを単独にし、脱衣所を分けたのもその考えからである。
通常、敷地を目一杯ギリギリまで使った建物が多いと思うが、「Yorii Soo」は窮屈なイメージを与えないように隣接建物とできるだけ離して建っている。
建物の外観を、「一輪挿しの花のようなイメージがする」と、知り合いの建築設計士の方がふと口にしていたが、私たちも、「Yorii Soo」の存在自体を100年経っても枯れないお花のようなイメージが長続きするように管理努力していくつもりでいる。
いつもココロに花束を!
中国の神話に、東西南北の方角を守るという、四神<しじん>と呼ばれる霊獣という存在がある。
それぞれ東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武というように、四神にはそれぞれ司る方位、季節、そしてその象徴する色などがあるとされている。
風水の四神相応<しじんそうおう>という考え方の基にもなっている。
大相撲の土俵上の東西南北にある房の色の由来ともされているし、宇宙飛行士の山崎直子さんは、「四神お守り」を携えて国際宇宙ステーションへ飛び立ったという報道もあり、ご存知の方も多いかも知れないネ。
「Yorii Soo」(よりそう)はすべて角部屋なのだが、各々の部屋がちょうど東西南北に位置している。
その東西南北の部屋の壁紙はすべて異なる配色とデザインで構成されてる。
ひとり暮らしの女性のために、万全ではないかもしれないが防犯カメラを4台設置したうえで、オートロック機構も完備し、部屋に居ながら訪問者を確認できるモニターも設置している。
また、2階から4階までの部屋のベランダ側には、採光をも考慮しなら、外側からの目隠しを兼ねたデザイン性の高い花ブロックを採用している。
女性の一人暮らしにとって特に大切な「安心と安全」ということをしっかり考えながら、住む人の安心を守り神ならぬ四神が見守ってくれればいいナと、ちょと妄想してみた。
人間が一番幸せだった時期というのは生まれる前の母親の胎内の羊水の中にいるときだった、ということを聞いたことがある。
「Yorii Soo」(よりそう)の部屋はすべてワンルームという限られた空間ということもあり、居心地の良さを最大限追求してきた。
そこで暮らす人が愛着を持ちながら、できるだけ長期間住み続けてほしいという願いがあり、部屋の空間の広がりや使い勝手、間取り、設備等を限界まで考え抜いた。
子宮の記憶ほどではないかも知れないが、住人の方が「Yorii Soo」での日々の生活の思い出を、懐かしい記憶として、また、幸せな気分を呼び起こすものであれば、それこそ我々にとっては子宮の記憶以上の笑顔になる瞬間である。
一人暮らしを始めるにあたって、「Yorii Soo」があなたのベストな選択となるよう願わずにはいられない。
どの部屋も自信をもってお勧めする。心をこめて創りあげた32の部屋なのだから。
かなり面倒くさいであろう要望要求と注文にも関わらず、多くの人々(建築士の方、現場監督の方、施工する職人さん方、営業の方)の力を借りながら着々と完成へと近づいている。
暮らしやすく居心地の良い建物がもうすぐである。
(完成は7月予定)
子供の頃からものづくりが好きで、簡単な遊び道具なら自分で作っていたのだが、ある日集中力を欠き、テキトーに作った竹馬で遊んでケガをしてしまったことがあり、その時に、親から言われたことが、「小さなトコをおろそかにすると、いいモノはできないヨ、ときには大怪我する事もあるし事故にもつながる。
それに、人が作ったモノには、何かしらその人のその時のココロが必ず宿るものだからね」と。
住宅関連本を読んでいた時のこと、著者が、もの造りに携わるすべての者の心構えのたとえとして、「神様はディテールに宿る」という事をしっかり理解しなければならないという話をしていて、その箇所を読みながら子供の頃の冒頭の親の話を思い出してしまった。
(両親には感謝をしたい)
住む人の心に寄り添えるよう、快適に生活できるようにと、そんな賃貸共同住宅にしたいと、一つ一つ小さなことを積み重ねてきた。
住む人にとって、長い年月自分の大切な時間を過ごすプライベートなスペースである。仕事の疲れを癒し、元気に明日を迎えられるような場所でなければならない。
それでいて、賃貸だからこその飽きのこないデザイン性と色彩をも兼ね備えてなければ面白くない。
建物という空間をそういうものだと考えながら創りあげてきた。
多くの個性が住む、共同住宅という空間だからこその様々な色彩を出しながら、調和がとれた建物になればイイなと、そんなことを想い続けている。